手続きの方法、かかった金額、全部見せます!ねこを日本へ連れて帰る③

こちらの記事は、新しく迎えた3匹目のHabiが、2024年にプロセスを始めた際の情報にリライトしてます。

こんにちは、DEliKU KITCHEN(デリークキッチン)のikuです。

さて、長かったプロセスもいよいよあと少しで終了!
この記事では、採血~血清の冷凍と発送手続きについてご紹介します。

狂犬病の予防接種~輸出用レターの取得、梱包の準備と配送業者選びまではこちら。
ワクチン接種の注意事項〜1回目の接種
ワクチン2回目(採血当日)までに準備する書類と梱包資材

FedExの基準に合わせて、梱包しやすいように少し変えた部分もあるため、
正しい方法は手順書を確認いただき、こちらはご自身の判断でご参考にしていただければと思います!

発送手続きの前に…こんなときどうする!?

生物化学研究所に問い合わせて確認しました。

こんな時は、血清発送時にメモを同梱でOK!

・発送住所と、検査結果受け取り住所が違う場合
・郵送での検査結果受け取りと別に、メールに添付のPDFでも検査結果を受け取りたいとき

検査結果が出るタイミングで次の転居先住所が未定だったので、
住所確定まで、原本の発送をお待ちいただくよう記載、
PDFだけ先にメールで送信してもらうお願いのメモを同梱しました。

PDF送信を依頼できるのは、海外在住の方のみのようです。
紛失や誤配も多く、何が起こるかわからないマレーシア。
念には念をで両方もらっておくと安心です!

では、ここからプロセスの話に戻ります。

3-① 2回目の狂犬病ワクチン接種

1回目のワクチン接種日を0日として、
30日以上空けて2回目のワクチンを接種します。

これにより、有効期限1年だったワクチンが、
3年の有効期限に延長されるので、接種後は念のため、
ワクチンカードの有効期限を確認しましょう。

また、2回目のワクチン接種と同日に採血が可能なので、
2回目の訪問で獣医さん通いは実質終了です。

【狂犬病予防接種2回目】獣医さんに確認すること

  • 1回目と同じく、使用するワクチンの種類の確認
  • 再度、装着済みのマイクロチップがちゃんと読み取れるか確認

3-② 血液?血清?採血日に獣医さんに伝えるべきこと

【採血の日】飼い主がやるべきこと

  • 必要なのは血清であることを伝える
  • 血清を持ち帰るためのジップロックを持参(持ち帰りは常温でOK)
  • 生物化学安全研究所のHPからダウンロードした申し込み書を持参する
  • 申込書を獣医さんが記入>書き漏れがないかその場でチェック

採血の際の注意点として、Serum(血清) と Blood(血液) は別物だそうなので、
Serumが必要ってことを、採血の前に必ず獣医さんとすり合わせしておきましょう。

その後、持参した申込書の獣医師記入欄を
全て記入いただき、念のため漏れがないかチェックしておくと安心です。

余談ですが…

2021年当時のルールでは、2回目ワクチン接種~7日後に採血のルールでしたが、
現在は、同日対応が可能になっています。

それだと、抗体値の基準値がクリアできないという考えもあるみたいです。

ここからは私の個人の見解ですが、
同日に対応OKになることで、
抗体検査にクリアできるねこが減るような事があれば、
恐らく新ルールに変更はされなかったのでは…と思ってます。

結局のところ日にちを空けようが空けまいが、
パスできる子はできる、できない子はできない。

理由として、必ずしも抗体値だけの問題ではなく、
飼い主側の梱包や発送方法のエラーが原因で
品質が落ちてしまうこともあるってところです。

この部分の医学的根拠は専門知識になるため、
ご心配な方は獣医師に確認、
もしくは管轄の動物検疫所に問い合わせた上で、
日にちを空けて採血されるのがいいと思います。

ちなみに…

我が家の3匹目のHabiは2回目ワクチン接種と採血を同日にしましたが、
問題なく基準値クリアできました!

3-① 1次容器の下準備と血清の冷凍

血清は持ち帰ったら冷凍庫ですぐに冷凍します。

1次容器が小さい場合は、手順書通りの方法で梱包すればいいのですが、
蓋のない試験管タイプの場合と、2パーターン梱包方法をご紹介します。

試験管タイプの1次容器で渡された場合

このタイプは注射針を刺して、そのまま血液を落とし込むのでフタがありません。
まずは、注射針の穴をセロテープで止めてから、
DAISOで買える梱包ラップでフタが開かないようにがっちり固定しました。

輸送時に飛行機の気圧で容器が開かないようにしっかり固定しましょう!

アイスパックで挟んで冷凍したほうが安定するので、
凍ったら隙間にカット綿を詰めて、タッパーの中でガサガサ動かないよう固定します。

最後にタッパーごと2次容器(ジップロック)に入れます。
この場合、念のためタッパーにも飼い主情報の記載されたステッカーを貼りました。

サイズの小さい1次容器で渡された場合

デリバリーの時とかに付いてくる、
ソース入ってる入れ物がピッタリだったので、
そこに立てて入れて、周りにキッチンペーパーを詰めて液漏れ対策にしました。

あらかじめ作っておいたステッカーを
二次容器のジップロックに貼って血清をIN

ジップロックごとタッパーに入れて、
周りは柔らかい状態のアイスパックで埋めて
このまま冷凍庫で凍らせます。

できる限り手順書に近い状態の梱包をするのですが、
FedExの生体輸出袋に入る大きさの段ボールや発砲スチロールの箱が、結構入手しづらい…

なので、代わりにタッパーに入れて、
保冷バックを二重にして3次容器(段ボール代わり)としました。

また、手順書では液漏れ対策でカット綿を入れるよう書いてましたが、
家にあるキッチンペーパーを丸めたもので隙間を埋めて代用してます。

3-② 同梱書類の最終確認

特に決まりはありませんが、書類は水濡れ防止のため
最終的にビニール袋にまとめて入れて同梱するのがいいと思います。

ただし、FedExのカウンターで書類チェックがあるため、この段階で書類の封はせず持参しましょう。

ここでまさかの大失態…FedExの営業時間に要注意!!

1回目のとき、土曜の朝に採血して、
血清が完全に凍るまで少し時間がかかるので、
ランチしながら家でちょっとゆっくりしてました。

そろそろFedExに電話確認して向かおうかな、
と電話番号を確認するためにHP開いたら、なんと、土曜は13:00までで営業終了って書いてる!

慌てて他の支店も調べたものの、FedExの直営センターは、
どこも大体土曜は13:00か13:30までの営業で日曜は休み。

FedExの営業時間は事必ず事前に確認しましょう!

知っておくと安心な、血清についての豆知識

土日はラボも休みで連絡つかず、、、
後日、とても丁寧な回答をメールでいただきました。

・発送は常温の普通便でもOK
(品質の保証はないし、マレーシアは無理な気が…)
・1回でパスするためにもアイスパックで低温を維持した状態での発送が好ましい
一旦溶けてしまった場合の再冷凍はNGなので要注意!
・血清は常温でも1週間は日持ちするし届けば検査は可能(ただしカビが発生している場合は検査対象外)

だそうです。

3-③ FedExへ発送しに行く

土曜日の発送を逃してしまったドジな私は、仕方なく月曜の朝一に発送しに行きました。

持ち込みをするブランチに事前に電話で営業時間と、
訪問する時間帯に、血清の発送について対応方法をわかる人がいるか確認しておくと安心です。

また、発送に行く際には、FedEx袋とレター3枚の封はせず持参します。
IATA650のステッカーを最後に貼るので忘れないように持っていきましょう!

!!重要!!FedExで発送情報を入力する際の注意点

Export Permitを取得した際に、エージェントの最後のメールで、下記の記載がありました。

”When you ship with Fedex you will need to use our address as the shipper address, otherwise Customs will reject the shipment, as the permit has our company details on it (we cannot amend this as we are registered to apply for the permits)”

Shipperは業者の社名と住所を記載名前と電話番号のみ自分のを書く必要があります。

これは、利用する業者によって説明がない可能性もあるので、
事前に確認しておいたほうがいいかと思います。

カウンターでの手続き

Export permitは3枚必要です。FedExの方が親切だったのでカウンターでコピー取ってくれました。
原本は血清に添付するので間違わないよう注意!

カウンター横のPCで宛先情報を入力し、伝票の添付や袋を閉めるのはFedEx側で全部やってくれるので、
最後に発送できる状態になった段階で、空いてるスペースに持参した、
IATA650のステッカーを貼って完了です!

小さなカウンター店舗ですが、今回も迅速で親切でした!

しかしながら、マレーシア。

以前おっちゃん店員はだいぶ適当で、
荷物の計量もせず勝手に500gで登録されたため、
2回目の発送時は、なんと1回目のときよりもRM100も安く発送できました。

それでもちゃんと出国できて届くところもまたマレーシア。。。笑

ここまででかかった費用

・狂犬病予防接種 2回目 RM85
・採血費用(1次容器込み) RM50
・FedExの発送費用(重さ0.6kgの場合) RM268

合計:RM403

① 狂犬病予防接種1回目とマイクロチップ RM165
② 各種書類準備費と梱包資材 RM625
③ ワクチン2回目・採血・FedExの発送費用 RM403

総額:RM 1193

ややこしそうなプロセスですが、やってみると意外と簡単!

手続きから2年目以降に帰国する場合は、もう一度血清の送付作業は必要になるので、
多頭飼いの場合は自分でやったほうが、かなりお得です。

いよいよ次で最終回。
予想通り配送がぜんぜん進まずヒヤヒヤだった話と、
抗体検査の結果の受け取り後のお話です。

続きはこちら。研究所からの結果報告

手続きの方法、かかった金額、全部見せます!ねこを日本へ連れて帰る④

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