さてさて、やっと、やっと、やっっっと血清の発送までたどり付けました…
狂犬病の予防接種~輸出用レターの取得、梱包の準備と配送業者選びまではこちら。
ワクチン接種とMQAISのレター取得
梱包資材の準備とラベルの作成
この記事では、採血後の梱包方法と発送についてご紹介します。
ご紹介する内容は、私のやった方法ですが、この内容で2匹分の検査を完了することができてます。
ただ、本来の手順とは少し違う部分もあるため、ご参考程度に見ていただければと思います!
① 1次容器の下準備と血清の冷凍
1匹目のときは、獣医さんが用意してくれた1次容器が、試験管タイプの長いもので、
どう考えても手順書のように立てた状態での発送はムリだったので、
2次容器+αでタッパーで寝かせた状態で発送することに。
あとは、生物化学安全研究所で推奨されている、
冷蔵に近い状態で送るため、3次容器は発砲スチロールの箱を任意で追加してます。
まずは、1次容器に必要事項を記入してテープでフタを固定
なんと、用意してもらった1次容器(血清の入った入れ物)はフタがない。。。
注射針を刺して、そのまま血液を落とし込むタイプのものでした。
仕方ないんで、まずは、注射針の穴をセロテープで止めることに。
その上から、DAISOで買える梱包ラップでフタが開かないようにがっちり固定しました。
輸送中に、気圧でフタが開いてしまうこともあるみたいなんで、
必ず何らかの方法でフタが開かないようにする必要はあります。
血清の冷凍とアイスパックの準備
万が一、血清が漏れてしまった時に備えて、
血清を挟んだアイスパックは、DAISOで結露を吸い取れるタイプのものを選びました。
アイスパックで血清を挟み、隙間にはIATA650基準に沿ってコットンを詰めたら、タッパーの蓋を閉めて冷凍。
念のため、追加で用意したタッパーのフタにも個人情報ステッカーを貼りました。
タッパーの中身が完全に凍ったら同じく個人情報ステッカーをジップロックの袋にはって、
中に凍った状態のタッパーを入れます。
外箱の発泡スチロールはあらかじめFedEx袋に入る高さにカットしておき、
ここにも外側に個人情報ステッカーとIATA650ルールのステッカーを貼ります。
あとは、血清の冷凍と同時進行で上の写真のようにアイスパックも準備します。
最終的に、ダミータッパーを抜いてジップロックごと
凍った血清のタッパーをはめ込めば完了!
※ アイスパックは凍ると体積が増えてるので、容器からはみ出さないよう注意
② 同梱書類を準備する
FedExカウンターで書類チェックがあるため、この段階で書類の封はしないで持参します。
チェック後に3枚まとめてビニールに入れてFedExの袋に同梱すればOKです。
ここでまさかの大失態…
土日祝休みで働いている方は、特にご注意ください!!
土曜の朝に採血して、血清が完全に凍るまで少し時間がかかるので、
ランチしながらちょっとゆっくりしてました。
そろそろFedExに電話確認して向かおうかな、と番号確認するためにHP開いたら、
なんと、土曜は13:00までで営業終了って書いてるではないか。。。
慌てて他の支店も調べたものの、FedExの直営センターは、
どこも大体土曜は13:00か13:30までの営業で日曜は休み。
これはヤバいかも??と、生物化学安全研究所に、血清を月曜まで丸2日間冷凍した状態で発送して大丈夫かすぐ確認だ!
とHP調べたら、研究所は土日休み。
はい、おわった…
最後の最後でまさかの失敗でした。
知っておくと安心な、血清についての豆知識
後日、生物化学安全研究所からとても丁寧な回答をメールでいただきました。
・発送は常温の普通便でもOK(ただし、品質の保証はない)
・やっぱりアイスパックで低温を維持した状態での発送が好ましい
・一旦溶けてしまった場合の再冷凍はNGなので要注意
・血清は常温でも1週間は日持ちするし届けば検査は可能(ただしカビが発生している場合は検査対象外)
③ FedExへ発送しに行く
土日の発送を逃してしまったドジな私は、仕方なく月曜の朝に発送しに行きました。
本来であれば、持ち込みをするブランチに事前に電話で営業時間と、
訪問する時間帯に、血清の発送について対応方法をわかる人がいるか確認しておくと安心です。
また、発送に行く際には、FedEx袋とレター3枚の封はせず持参します。
!!重要!!FedExで発送情報を入力する際の注意点
Export Permitを取得した際に、エージェントの最後のメールで、下記の記載がありました。
”When you ship with Fedex you will need to use our address as the shipper address, otherwise Customs will reject the shipment, as the permit has our company details on it (we cannot amend this as we are registered to apply for the permits)”
Shipperは業者の社名と住所を記載し、名前と電話番号のみ自分のを書く必要があります。
これは、利用する業者によって説明がない可能性もあるので、
事前に確認しておいたほうがいいかと思います。
私の使った業者は事前に説明してくれてたので、上記の方法で問題なく日本の研究所まで届きました。
カウンターでの手続き
Export permitは3枚必要です。FedExの方が親切だったのでカウンターでコピー取ってくれました。
原本は血清に添付するので間違わないよう注意!最後にFedEx袋に入れるようにします。
カウンター横のPCで宛先情報を入力し、伝票の添付や袋を閉めるのはFedEx側で全部やってくれるので、
最後に発送できる状態になった段階で、空いてるスペースに予め作っておいた、
Diagnostic specimen packed in compliance with IATA packing instruction 650 と書いた紙を貼って完了です!
小さなカウンター店舗ですが、とても親切でした。
1匹目の発送で利用した際は、向かって左のすごくしっかりした女性のスタッフが対応してくれたのですが、
おっちゃんはだいぶ適当で、荷物の計量もせず勝手に500gで登録されたため、
2匹目の発送時は、なんと1匹目のときよりもRM100も安く発送できました。
でも2回ともちゃんと届くところがマレーシア。。。笑
ここまででかかった費用
・FedExの発送費用 RM266(重さ1.1kgの場合)
合計:RM266
① 狂犬病予防接種とMQAISレター発行 RM763
② 採血と発送準備 RM98
③ FedExの発送費用 RM266
総額:RM1127
※マイクロチップの装着が必要な場合はRM60が追加で必要です。
こうやって見ると、なかなかのお値段ですね…。
そして、ここまでホントに長かった~!!でも、とりあえずはひと段落。
いよいよ次で最終回。予想通りFedExの配送がぜんぜん進まずヒヤヒヤだった話と、
血液検査の結果の受け取りの話です。
続きはこちら。研究所からの結果報告