「カラマリ」 と聞くと少しなじみのない方も多いかもしれませんが、
イタリアやギリシャなど地中海の国々では、イカのフリット(イカフライ)をカラマリと呼んでいます。
イカをさばくところから、と聞くととても大変そうなイメージですが、
冬~春に向けて旬を迎えるやりイカを使えば、小ぶりで処理がとても簡単なので料理初心者の方でも、
簡単にご自宅で調理することができます。
少な目の油でカリッと揚げて、ザクザクの衣と柔らかくジューシーなイカが楽しめるレシピに仕上げました。
マヨネーズやレモン、イタリアンパセリで見た目も鮮やかなおもてなしにもぴったりです。
よく冷えたビールや白ワインが、さらにおいしくなりますよ!
材料(4~6人分人分)
- やりイカ 200~250g
- 小麦粉 大さじ5
- ガーリックパウダー 小さじ1/2
- パプリカパウダー 少々
- 塩 小さじ1/4
- ブラックペッパー 少々
- 揚げ油 適量
- マヨネーズ お好みで
- カットレモン お好みで
- イタリアンパセリ お好みで
イカをさばく
1.イカの背骨に当たる軟骨(透明のプラスチックのような)を引き抜く
2.人差し指の第二関節あたりまで胴体に人差し指を入れ、胴体と内臓を指ではがす
3.イカをまな板に置いた状態で左手で胴体を抑え、右手で目の上あたりを掴み内臓を引き抜く
4.耳を手ではがすように切り離す(柔らかいので簡単にはずせます)
5.胴体と耳の皮を剥き、水洗いしたら2cmくらいの幅に切ってキッチンペーパーで水分を取っておく
6.ゲソは目の下の部分で切り離し、縦半分に切っておく
POINT
- イカの先端の部分は水がたまりやすく揚げた時に危険なので注意しましょう
- 幅を狭く切ってしまうと、仕上がりがイカリングっぽくなるので幅広に切るのがコツです
- 滑って皮がむきづらいときはキッチンペーパーや荒塩を滑り止めにするとむきやすくなります
- 切ったあと、中に筋やワタが残っていると綺麗にリングにならない為しっかり取り除いておきましょう
準備ができたら揚げていきましょう!
1.小麦粉・ガーリックパウダー・パプリカ・塩をビニール袋に入れてよく混ぜておく
2.1に切ったイカを加え空気を入れて振る(粉がこぼれてもいい場所で!)
3.180℃前後に熱した油で揚げていく。
温度計がない場合は破片を油に落として、ゆっくりと浮き上がってこればOKのサイン
4.カラッと揚がったら塩とブラックペッパーを振り、
マヨネーズやカットレモン、イタリアンパセリを添えて完成
POINT
- 小さめの鍋やフライパンを使うことで少ない油で調理できます
- 油の量はイカが被る程度3cmほどあればOKです
- 油の温度が下がるとカラッと揚がらないので、少しずつ揚げていきましょう
レシピ写真で使用しているヴィンテージ感のある板は、実は壁紙を使ってます!
まるで本物みたいな木目調で、サッと1枚引くだけでおしゃれ感アップ間違いなしの便利アイテムです。
柄はSBA-3161を使用してます。
揚げ油は何を選ぶべき?
お手頃な価格で、多くのスーパーでも手に入るサラダ油ですが、本当にそれでいいんでしょうか。気になった方はちょっと調べてみるといろんな記事が出てくるので、ぜひ調べてみて下さい。料理教室でもどの油がいいのかよく質問を受けるのですが、揚げ物や揚げ焼きに関しては「米油」をおすすめしています。
以前、ボーソー油脂株式会社の米油を知るセミナーに参加した時に、サラダ油で素揚げした食パンと、米油で素揚げした食パンを食べ比べたのですが、油臭さと揚げ上がりの食感の歴然とした差にかなり衝撃を受けました。
メーカーの方のお話しでは、みんなが知っている大手ポテトチップスメーカーも現在は米油を使用しており、欧米でも年々シェアが拡大してるそうです。他の油に比べ、酸化に強く美肌に欠かせないビタミンEの含有量が多いことや、油切れも良いので、ご家庭では掃除や食器洗いがラクというメリットもあるとのことでした。サラダ油よりは少しお値段は高くなりますが、気になったかたはぜひお試しくださいね。
パセリが余ったらこのレシピ!