私が初めてラッサムと出会ったのは、マレーシアのバナナリーフカレー店でした。
バナナリーフカレーを食べた後に、歯医者さんのうがいコップのような、
ステンレスの小さなカップに入って出てきたそのスープは、
突き抜けるような酸味と辛さ、スパイスの香り溢れるパンチの効いた味わいで、
「べジだけでこんなにおいしく作れるなんて!」と、今までにない衝撃的を受けました。
おかわり必須の、あのラッサムが東京でも食べたくて、
インドのレシピサイトや、スパイス専門店の方にアドバイスを頂きながら、
日本でも比較的手に入りやすいスパイスを中心にレシピを作ってみました。
ちょっと聞きなれないスパイスやハーブも使いますが、
日本のカレー屋さんではあまり見かけることのないラッサムをぜひどうぞ。
材料(4人分)
- にんにく 2かけ~お好みで
- しょうが にんにく1かけ分
- お好みのオイル 大さじ1
- ホールクミン 小さじ1/2
- マスタードシード 小さじ1
- カレーリーフ 10枚前後
- ターメリック 小さじ1
- カスリメッティ 小さじ2
- カイエンヌ 小さじ1~2
- タマリンドペースト さくらんぼ大サイズ
- お湯 300㏄
- 塩 小さじ1.5
- トマト(中玉) 1個
- パクチー(根も使う) 3~4株
- 砂糖 小さじ1弱
1.にんにくは包丁の背で潰しておく。しょうがはみじん切りに、パクチーの根は刻んでおく
2.タマリンドぺーストは沸騰させたお湯で溶いて、種は取り除いておく
3.オイルを熱した鍋で、1とマスタードシード、ホールクミンを弱火で炒める。焦がさないように注意
4.マスタードシードがはじけ始めたら、カレーリーフ、ターメリック、カスリメッティを加えなじませる程度に炒める
5.5~8mm程度に刻んだパクチーと、ザク切りにしたトマトを加えてしんなりするまで炒めたらカイエンヌを加え辛さを調節する
6.2で作ったタマリンド水を加え、アクを取ながら10分ほど煮たら塩と砂糖で味を整えて完成
POINT
- フェネグリークが手に入るようでしたらぜひ加えて下さい
- パクチーは薬味ではなく野菜として使う感覚でたっぷり入れてOKです
- セロリを追加してトロトロになるまで煮込むのもおすすめです
- 水で戻したレンズ豆やムングダールを加えるとより濃厚な味わいになります
写真にすると見た目はちょっと微妙ですが、ペースト状になった瓶詰やパウチは添加物を加えて液状にしているものが多いため、こちらのような、ブロックタイプをお湯でふやかして使うのがおすすめです。
タマリンドは東南アジアの多くの国で使われるマメ科の大木になる実をもとに作られたペーストで、写真のトマトの横にある赤みそのような物体がそれです。味はとても酸味が強く、塩分のない梅干しのような味です。皆さんがよくご存じのタイのトムヤンクンの酸味も本来はこのタマリンドが主原料となっています。
豆を入れて濃厚なポタージュ風にしてもGood!
ご紹介したのは、サラッとしたべジスープよりのレシピですが、レンズ豆やムングダールなどを加えてぽってりとした食感になるまで煮込んだものもかなり美味しいので、豆があればぜひ試してみて下さい!
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