モロッコやフランスで食べられている、シトロンチキンタジンを、
シトロンコンフィ(レモンの塩漬け)がなくても、生のレモンがあれば作れる簡単なレシピでご紹介します。
タイトルの通り、タジン鍋をお持ちでなくても、厚手の鍋や蓋つきのフライパンがあればOK!
無水調理で素材の味を引き出しつつ、お肉は柔らかく、じゃがいもはホクホクに。
使用するスパイスはクミンとターメリックだけなので、
余ったスパイスは炒め物や、カレーにプラスで消費できてムダがありません。
クスクスやピタパンとの相性がとてもいいので、ぜひ一緒にどうぞ。
味に変化が欲しい方は、マイルドな辛さが後を引く中東の万能調味料グリーンハリッサも作って、
ぜひ一緒に楽しんでくださいね。
材料(4人分)
- 鶏もも肉 3枚
- レモン 1.5個
- じゃがいも 2個
- 玉ねぎ 1/2個
- にんにく 1かけ
- オリーブオイル 50cc
- グリーンオリーブの実 10粒前後
- グリーンオリーブの漬け汁 大さじ1
- クミンシード 少さじ1
- クミンパウダー 小さじ1
- ターメリック 小さじ1
- 塩 レシピ内参照
- ブラックペッパー 少々
- パクチーかパセリ あれば少々
1.鶏肉は余分な脂や筋を取り除き、1枚を4-6等分に切り、じゃがいもはくし切りにして水にさらしておく
2.分量内のオイルを少々加えて皮の面を下に、こんがりより少し強めにフライパンで焼く(裏返す必要なし)
裏返さず肉の面に小さじ1/2の塩と胡椒でしっかり下味を付け皿に取る
3.にんにくは繊維に沿って縦に切り、玉ねぎはみじん切りにして残りのオイルを加え、2のフライパンで焦がさないよう弱火で炒める
4.クミンシードを加えて少し炒めたらクミンパウダー→ターメリック
→くし切りにしたジャガイモの順で加える
5.鶏肉を加えて全体的に混ぜ合わせたら、レモンの真ん中からスライスを4枚作って材料の一番上に乗せる
6.残りのレモンは絞り、オリーブの実と漬け汁と一緒に鍋に加えてフタをして弱火で蒸し焼きにする
7.途中何度かかき混ぜながら塩で味を調え、じゃがいもに火が通ったらパクチーを散らして完成
POINT
- オリーブの漬け汁は調味料の役割もあるためグリーンオリーブのものを使って下さい
- ブラックオリーブを使いたい場合は実だけで、どす黒くなるので汁は控えましょう
- アルミの薄い鍋は焦げ付いて失敗のもとになります
- 厚手の琺瑯鍋、ステンレス鍋、無水鍋、厚手のフライパンなどで蓋のできるものを使いましょう
- 弱火でじっくり素材の中にある水分を引き出すため火加減に注意してください
シトロンコンフィって何?
フランス語でシトロンは”レモン”、コンフィは何かに浸して保存性を高めた食品の総称となります。
例として、コンフィチュールは砂糖に果物を漬け込んだいわゆるジャムに近い食品になりますが、シトロンコンフィは砂糖ではなく、レモンを塩で漬け込んだ塩レモンのことを指します。
レモンを丸ごと塩漬けするときに、ハーブやスパイスを加えて発酵させた保存食で、モロッコやフランス、中東などで皮ごと料理に使われる食材です。
実はインド洋の国々にも似たような食文化があり、レモンやライムを塩とオイルやスパイスで漬け込み、アチャール(カレーの福神漬け的な役割)としてカレーと一緒に提供されます。こちらは北アフリカやフランスのものとは違いスパイス感がより強い味付けになっていてピクルスと呼ばれています。
フランスのコンフィも、インド洋のピクルスもスパイス料理だけではなくシーフードとの相性抜群です!
余ったパセリどうしてますか?