何つくればいい?海外生活での「日本食作って!」のリクエストでウケた料理トップ3

こんにちは、DEliKU KITCHEN(デリークキッチン)のikuです。

留学、就職、移住など、旅行よりも長い期間外国に滞在すると、
ポットラック(potluck)パーティーと言われる持ち寄りのパーティーや
みんなで集まって食事をする際に「日本食作って!」のリクエストに遭遇することもあるかと思います。

今回は、多民族国家のマレーシアやカナダに住んでた時の経験や、
いろんな国籍の住人が住むシェアハウスで作って喜ばれた、比較的簡単なパーティーレシピと、
ここぞ!というときに使える、ちょっと華やかなお寿司のレシピなど、
気を付けるべき点や、おすすめポイントなどを実際の経験を踏まえてご紹介したいと思います。

知っておきたい、日本人がイメージしづらい宗教や志向と「食」の結びつき

海外では、宗教上の理由や自身の考えで、ある一定の食材を食べない人も少なくありません。

例えば、ムスリムでも宗派によってエビを食べれない人と食べれる人がいたり、
ベジタリアンでも乳製品やたまごは摂る人や、
動物性のものは、食品だけにとどまらず毛布や羽根布団などもすべてNGの人など本当に様々です。

日本人の多くは、学校ではみんな同じ給食を食べて、
家庭でもわりと何でも食べて育ってきているので、それが常識だとも思わないくらいに必然ですが、
とんかつも、フライドチキンも、ステーキも野菜も魚も乳製品も、
何でも食べる日本人のほうが、世界的には少数派だという事を多民族国家に住むと実感するときがあります。

変に考えすぎたりする必要はありませんが、
異国には、想像もつかない未知の「多様性」があることを知っておく必要があります。

せっかく一緒に食べるなら、楽しい食事になるように可能な範囲で
料理を準備する前に、食べる人にダメなものがないか確認しておくと安心です。

チキン・ピザ・カレーは万国共通の愛されフード!

チキン、ピザ、カレーは、国籍や年代を問わず多くの国で食べられてる人気のメニューです。

ピザとカレーは、具によってはベジタリアンの人でもOKだし、
豚肉や牛肉は、宗教上食べられない人がいたり、内陸の国ではシーフドは食べる習慣がない人もいますが、
ベジタリアンの人を除けば、チキンは他のお肉に比べて比較的食べる人が多いのでおすすめです。

それでは、作る時の難易度と一緒に、おすすめのレシピをご紹介します!

1.てりやきチキンピザ

3・2・1の照り焼きピザ

難易度 ★☆☆☆☆

日本でも安定の人気を誇るテリヤキピザは「ソースから作れるんだよ」ってところを
アピールできるレシピです。

とにかくハニーマスタードがめちゃくちゃよく合うのですが、
もっと日本感をプラスしたいときはお好みで、きざみのりやねぎをプラスしてもいいと思います。
クラストは市販品を使えば、とても簡単に作れます。

ベジタリアン用は、油揚げをチキンの代用に使ってもおいしくできます。

2.ジャパニーズフライドチキン(からあげ)

フライパンでからあげ

難易度 ★★☆☆☆

揚げるのが大変なイメージですが、このレシピはディープフライではなく、
フライパンに1~2㎝の油でカラっと揚げ焼きにするレシピなので、料理初心者の方でもハードルは低めです。

特にクリスピーでジューシーな食感と海外のフライドチキンにはない、
食べやすい大きさで、手を汚さずに気軽にフォークなどで食べれるのも人気の理由です。

ジャパニーズフライドチキンは、いろんな会で作ってきましたが、
年齢や国籍を問わず、どの会でも真っ先に無くなるテッパンメニューです!

少し手間はかかるけどこちらもおすすめ!

りんごの豚巻きフライ

豚肉OKでおいしいりんごが手に入るなら、ぜひこのレシピを!

日本食ではありませんが、揚げたてに、
ウスターソースと千切りキャベツのコンビネーションが最高においしい組み合わせです。
つまみぐいが横行しすぎて、食卓にたどりつくまでになくなってしまいました。

3.日本といえば、やっぱり寿司!

あなたに贈る寿司ケーキ

難易度 ★★★★☆

クオリティはさておき、寿司は多くの国人気の日本を代表する料理で、
私の住んでいるマレーシアでも店名に「Sushi」とつくだけで満席状態の人気ぶりです。
意外と本物の寿司よりも、地元で寿司とされている料理のほうが人気だったりします。笑

せっかく作るなら、お店では食べれないインパクトとレア感がある、こんなお寿司はいかがでしょうか?

トップに飾るリボンは少しコツがいりますが、それ以外の部分はめちゃくちゃ簡単なので、
機会があったら、ホームパーティーなどでぜひお試しください。

その他、変わり寿司で若者や子供にウケがいいのが、こちらのリラックマ寿司。

こちらは、かなり細かい作業が必要で、国によっては材料が手に入りにくい場合もあるので、
いろんな意味で上級編です。

味も含め、特にアジア系の方にウケがよかったです。

すしの番外編 外国にはない文化を紹介!自分で調理しながら食べる寿司

日本人にとって、手巻き寿司はパーティーの定番ですが、
海外には、食べる直前に自分で調理するという文化がない国も多く
好みに合わせた寿司を自分で巻くことに、どハマりしてたドイツの友人がいました。

お店で食べる寿司とは違い、家庭で楽しまれている寿司文化という点で日本文化の紹介にもなるし、
特にヨーロッパの人には珍しいスタイルみたいで大絶賛でした。

具は刺身だけでなく、ツナマヨや焼き肉のタレや焼き鳥のタレで味付けしたお肉、
カニカマに刻んだ卵焼きときゅうりをマヨネーズで合えたものも人気です。

寿司グッズは少しかさばりますが、持っていくと自分がホストとしておもてなしする側になった時や、
現地で日本文化をきっかけに友達の輪を広げたり、
日本人同士でのホームパーティーでも活躍してくれるアイテムです!

お寿司の時に少し気を付けたいのが、海苔の黒い見た目や、磯臭さが苦手な人が意外と多いという点です。

なので、サラダ感覚で海苔の代わりに使えるグリーンリーフやサンチュなどを併せて用意したり、
今は、こんな野菜を海苔のようなシートにしたものも日本では売られているので、
海苔の代用品として、あらかじめ用意していくと話のネタにもなっておすすめです。

ちなみに、日本のマヨネーズは大人気なので、
具と一緒に巻けるように用意しておくと喜ばれますよ!

番外編

日本食ではないのですが、イスラム教徒の多いマレーシアで、
ムスリムの方に、安心して食べれると好評だったのがこちらのレシピです。

フライパンで作るシーフードパエリア

難易度 ★★☆☆☆

豚肉とアルコールを摂らないハラールの食事を日本食で完全再現するのは意外と難しく、
しょうゆやお酢に含まれる、ごく微量のアルコール成分もNGな人もめずらしくないマレーシア。

エビやイカは、同じムスリムでも宗派によってNGな場合もあるらしいですが、
そもそも、いろいろ制限が厳しい方は不特定多数の外国人との食事会に参加されない確率が高いので、
ムスリムの友人曰く、そこまで気にしなくてもいいよ!との事。確かにそうですよね。

念のため、事前に確認しておくのがベストだと思います。

こちらのレシピはシーフードがダメな場合はチキンやビーフに替えてもおいしく作れます。

こちらも番外編ですが、おみやげで持って行って喜ばれました。
渡したその場で開封して実演したところ「え、楽しい♡」「これもできる?これは!?これは!?」
いろんな開封済みのお菓子が出てきて、大人たちがキラキラした目で大盛り上がりでした。

外国人に聞いたリアルな意見「好きな日本食と嫌いな日本食」

「食」は万国共通、老若男女問わず、みんなの共通のトピックで、
出会った人の数だけエピソードがありますよね。

よくあるランキングではなく、実際に私が出会った人に聞いてみた、
リアルな日本食の好き嫌いで、印象的だったものを少しだけご紹介します。

もちろん、必ずしもその国の人のが全員同じ好みというわけではないので、
「ふーん、そうなんだー」くらいの気持ちで、心穏やかにチェックしてくださいね。

右が 好き 、左が 嫌い です。

インド
天ぷらは、ベジタリアンでも楽しめる日本食だし、サクッとクリスピーでおいしかったわ。
カナダ
オムライス。あれ意味不明。オムレツに米の組み合わせが気持ち悪すぎる!どうしてもっていうんなら、オムレツと米は分けて食べるよ。
スペイン
あんきもポン酢。好きすぎて毎回日本に来るときは必ず食べるよ!
ドイツ
うどん。味がうすくておいしくない。ラーメンのほうが好きだな。
ドイツ
あと、お菓子だけどおせんべいも無理!しょうゆ味は好きだけど、クッキーが甘くないなんて、そんなのクッキーじゃないからぜったい食べないのよ。(せんべい=クッキーの感覚)
マレーシア
うなぎ。濃くて甘辛いタレの味付けがマレーシア人好みで最高だね。
ナイジェリア
刺身。寿司とか日本食とか流行ってるけど、やっぱり生魚は厳しいな。
フランス
焼きそば。ソースもおいしいから、自分で作ったときはお皿に残ったソースはパンでふき取って食べるのがお気に入り

アメリカ
嫌いかはわからないけど、なぜ日本人は他においしいものがいっぱいあるのに、デンジャラスな食べ物が好きなんだろう?牡蠣とかお腹壊すし、ウニはトゲが刺さるし、フグは毒があるのに。。。理解できないよ。

もし、また面白い意見を聞けたときは追加させてもらいます!

まとめ

ポットラックパーティーなどに誘われると、
どうしても完璧に作らなければ!と気合が入りすぎてしまいがちですが、
完璧に作るよりも、一緒に食べる人との時間を楽しむことのほうがずっと大切だったりします。

という私自信も、料理教室をやってると言う前置きで期待値が上がってしまうので、
ついついいつも頑張り過ぎてしまいますが、すこし肩の力を抜いて、
失敗しちゃってもOK!それも含めて楽しい思い出を作っていただけるといいなと思います。

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